1枚の紙のようにページを作れる、ある人気サービスが無料プランを終了する——というニュースがありました。続けるなら、有料へ引っ越すしかない。困っている方も多いようです。これを機に、「これからホームページを、どこに持つべきか」を書いてみます。

無料サービスは、ありがたい。でも「自分のもの」ではない
はじめに言っておきたいのですが、無料サービスが悪いとは、まったく思っていません。おしゃれなデザインも、かんたんな編集機能も、無料で使えるなら恩恵は受けたほうがいい。実際、それで十分なケースもたくさんあります。
ただ、今回のことで、はっきりしたことがあります。他人のサービスに頼りきると、自分でコントロールできない、ということです。
定食屋の店主を、恨むのは筋違い。でも——
気のいい定食屋の店主が、一緒に来た子どもに「おまけでいいよ」と、毎回無料にしてくれていたとします。それがある日、「材料費が上がったので、次回からお子さんも正規料金を」となる。
そのとき「勝手だ、困る!」とは言えません。「これまで本当にありがとうございました。もちろん、お代を払わせていただきます」——それが筋です。
プラットフォームの値上げも、同じ。恨む相手ではありません。けれど、そこに母屋(おもや)を建ててしまうと、相手の都合で引っ越しを迫られる。SNSのアカウントが突然止まったり、なりすましが取り締まってもらえなかったりするのも、突き詰めれば「他人のサービスだから」です。無料の予約システムが終了してお客様の連絡先ごと失った、という話や、写真共有サービスの仕様変更でこれまでの投稿が非公開になった、という話も、同じ根っこの問題です。
便利な道具は借りる。でも、基地は手元に
だから私たちは、こう考えています。便利な無料ツールの恩恵は受けつつ、最終的な基地は、自分の手元に持っておく。変化の激しいこの時代を生き延びる、いちばん確かな方法です。
その「基地」が、自分のドメインと、WordPressのような、自分でコントロールできる仕組み(CMS)です。書き溜めた文章も、載せた写真も、ぜんぶ自分のもの。誰かの都合で人質に取られることが、ありません。

我がページ、いま一度、我が懐へ。
自分の文章を、自分のホームページへ。
私たちが、外部サービスにある“自分自身のコンテンツ”をWordPressへ移すための無料プラグイン「写し紙(うつしがみ)」を作ったのも、この想いからです。他人の著作物は写せない設計にしています。写せるのは、あなたが書いた文章と、あなたが撮った写真だけ。デザインの見た目まで持ち出すことはできません(それは、そのサービスの著作物だからです)。
使い方はシンプルです。移したいページのURLを指定すると、そのページの文章と画像を読み取り、WordPressの下書きとして自動でインポートします。画像もメディアライブラリにきちんと登録されるので、ひとつずつ手作業でコピー&ペーストする必要はありません。何を持ってくるか(ホワイトリスト)・何を除外するかは自分で調整できるので、必要なところだけを、必要な分だけ運べます。

インポートが終わったら、まずセキュリティのためにプラグイン自体を削除し、あとはご自身のペースでレイアウトを整えていくだけ。難しい専門知識がなくても、自分の言葉を、自分の場所に取り戻す作業は、思っているより身近なものです。
引っ越しは、身軽なうちに
コンテンツが増えてからの移行は、大変です。困ってから慌てるより、いま一度、「母屋をどこに置くか」を考えてみる。無料の便利さは道具として使いながら、あなたの言葉と写真の“帰る場所”は、あなたの手元に。私たちヒーリングソリューションズは、その引っ越しと、土台づくりに伴走します。