外部サイトからワードプレスに”自分のコンテンツ”をインポートする『写し紙』というプラグインを無料リリースしました。

ペライチが無料プランをやめると発表し、困っている人も多いようです。特に今回は抜け道やキャンペーンがあるわけでもなく、有料以外排除するという強めの対応となっています。

https://peraichi.com/news/press_2025_0818

僕が作った『写し紙』は、ペライチも含めて外部にある自分自身のコンテンツを効率よくワードプレスにインポートするプラグインですが、今回の事案を受けて「これからのホームページを、どう管理するべきか」というのを書いてみようと思います。

■ TOPICS ——–

1.ホームページはもういらない

2.無料サービスは他にもある

3.それでもワードプレスを選ぶ理由

4.これからのホームページ戦略

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1.ホームページはもういらない

まず、よく思うことは「ホームページ自体は、もういらない場面が増えている」ということです。特に個人事業やフリーランスの方はSNSを充実させていればお申し込みやお問い合わせが入ります。告知も募集もしていなくても、「いつかお願いしたいと思っています」という連絡が来ることもあります。

そうなると、わざわざサービス説明をしたり、お問い合わせフォームに誘導するということをしなくても、ご連絡いただいた段階ですでにファンになっている状況が作れるので、ホームページが無くても十分集客できるケースもあります。

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2.無料サービスは他にもある

また、無料サービスはペライチ以外にもあるので、他に引っ越しをするというのも1つの手です。wixやcanvaなども無料プランがあるし、それ以外でも無料でページを作れるサービスは増えています。

引っ越しをするためには、コンテンツをコツコツコピペする必要はあるけれど、それでも十分恩恵を受けることができます。

無料サービスといっても、デザインをおしゃれにしたり、自分で楽に編集できる機能も充実しているので、十分事足りることが多いはずです。

3.それでもワードプレスを選ぶ理由

一方で、今回の完全有料化で分かったことがあります。

それは「無料サービスに頼ると、コントロールしづらい」ということ。

無料サービスが悪いとは思わないし、無料で使える便利なツールがあるなら恩恵は受けたほうがいいです。

ただ、そこに依存しすぎるとコントロールしづらい状況も生まれてしまう。

例えば定食屋の気のいい店主が、一緒に食べに行った子どもに対して「おまけでいいよ」と毎回無料にしてくれていたとして、ある日突然「材料費が上がったから、次回からお子さんも正規料金を頂戴します」となったときに「そんなの自分勝手です! 困ります!」とは言えないわけです。

「いままで本当によくしてくださって、ありがとうございました。もちろんこれからはお代を払わせていただきます」となるのが普通です。

今回のペライチの有料化も同じで、「そんなの困ります! 改悪だ!」と言いたくなる気持ちがある人もいるかもしれないけれど、それは無料で定食を出してくれていた店主に対していう言葉ではない。

もちろん、フリーミニアムの構造としては異なる部分があるからたとえ話ですが、”コントロールしづらい”という状況が生まれます。

最近では、SNSのアカウント停止や偽アカウント問題もありますし、今回のようなプラン変更や価格変更もあります。

アカウント停止を解除してくれなかったり、偽アカウントをとりしまってくれないのは、”他人のサービス”だからです。

自分の手元でコントロールできるものであれば、自分で対処ができる。

それをコントロールしやすくするツールが、自分のホームページであり、ワードプレスなどのCMSです。

便利な無料ツールの恩恵はうけつつも、最終的な基地は自分の手元に持っておくほうが変化の激しいこの時代のなかでは生き延びやすいと僕は思います。

4.これからのホームページ戦略

時代がどんどん変わっていく中で、間違いなく言えることがあります。

・スマホでしか見ない

・文章を読まない

・能動的に受け身になる

スマホでしか見ないというのは一昔前から言われていることで、実際の数字でも顕著です。アクセス解析をすると8割以上がスマホになることがほとんどです。

そのせいもあってか、スマホで読みやすい文章しか読まないというのもあります。これは滞在時間とスクロール量のデータでもわかるんですが、興味がある内容しか読みません。

ホームページはもはや、「読んでもらうこと」を想定して作るよりも「読み飛ばしやすいように」作るほうが正しいです。

そして、能動的に受け身になります。つまり、何かを自分で選択しているように見えて、実はとても受動的な仕組みにはまることが増えます。

例えば「気になるニュースをチェックしよう」と思った時に、周りにどんどん自分が興味のある情報が流れてくるので、いつの間にか受動的に情報を受け取っている。

自分は”気になる要素をチェックしている”と思っていても、その気になる要素はSNS側がコントロールしているので、とても受け身なシステムの中に入り込んでいる。

それがダメということではなく、それを理解してプロモーションをかける必要があると感じています。

ホームページを作るうえで、ポイントになる考え方は

『それを、読む理由があるかどうか』です。

これだけ情報が溢れていて、自分よりも影響力が大きい人のほうが圧倒的に多いなかで、それでもこの文章を読む理由があるかどうか。

それが、”タイパ重視”と言われている中でも大切だと思うし、AIが大量生成する文章に埋没しない方法だと思います。

正しいことはどうせAIが書く時代なので、”ノウハウを提供しましょう”というだけでは弱い。

ホームページには、

『想いがあるかどうか』と

『意図があるかどうか』が

とても大切な時代に入っていると感じています。

僕が制作メンバーさんにお伝えするのもこの内容。

「想いと意図を込めてください」というのは、よく伝えています。それを作るのが大変ではあるけれど、間違いなく大切な要素だと僕は思っています。

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ということで、ペライチの有料化をきっかけに『写し紙』という無料プラグインを開発しました。

これは、デザインを丸ごとコピーできるツールではありません。なぜかというと、そのデザイン要素もペライチの著作権だからです。

となると、写せるものは、自分でかいた文章と自分で投稿した画像や写真だけ。それを効率よくワードプレスに写すことができるのが『写し紙』というツールです。

これを機にワードプレスでしっかりした たてながページを作りたくなった方がいたら、よかったらご相談ください。