インデックスカバレッジで、noindexエラーが出た時のWordPress対応
最近、WordPressで作られたホームページで
「インデックスカバレッジでエラーが出ている」という相談が増えています。
そもそも、インデックスカバレッジ(index coverage )とは?
インデックスは、なんとなく聞いたことがあるけれど
「カバレッジ」って、なんだろう? という方も多いと思います。
すごくざっくりいうと、「カバーしている範囲」のことです。 カバー率と訳されることもあります。
なので、インデックスカバレッジと言われたら
「Googleが確認しているあなたのホームページの範囲」
的なイメージだと認識しておけば、ある程度イメージはわかるはずです。
インデックスカバレッジの問題というのは
「Googleが確認している範囲での、あなたのホームページの中にある問題」
というようなイメージです。
なので、「インデックスカバレッジの問題」と言われたら
「Google調べによる問題」という意味と、ほぼ同じです。
WordPressで、noindexエラーが頻発している
僕の周りでは、WordPressで noindexが含まれているというエラーが頻発しています。
「送信されたURLにnoindexタグが追加されています」というエラーです。
まず、これは深刻なエラーかというと、あくまでも「確認してね」というレベルだと判断しています。
というのも、ページによっては、「この部分はインデックスされたくないから、あえてnoindexを入れてるのよ」という場合もあるでしょう。
その場合でも、Googleはわざわざ収集して、「インデックスしないって設定されてるけれど、大丈夫?」という確認を取っている状態です。
「いや、だから・・・
インデックスしないでっていってるんだから、
インデックスされていないというエラーは違うじゃんか」
という心の声は、ぐっと飲み込みます。
「インデックスカバレッジ」はGoogle検索結果で悪影響を受ける可能性がございます。
おそらく、こういった文言が入っていて、「検索結果に大打撃を受けるんじゃないだろうか!」と、焦ると思うのですが、
noindexタグが含まれているというエラーが出ているからといって、
即座に検索順位やSEOにとって大ダメージが出るということはないので、安心してください。
ただ、エラー内容によっては、ページが表示されていなかったり、頻繁に止まっていたりすることを教えてくれている場合もあるので
このメールが届いたら、まずは最寄りのWEB屋に相談されることをお勧めします。
何れにしても、Googleが新しいサーチコンソールで入れた「インデックスカバレッジ」というレポートは
これまでのサーチコンソールの分析よりも、より多くのことを伝えようとしてくれています。
検索は、確かにGoogle帝国ですが、Googleはあなたのホームページに味方をしようとしてくれていると思って、
ぜひ、怖がることなく、積極的にレポートを読んでみて欲しいと思います。
「Google XML Sitemaps」という
サイトマップを生成できるWordPressプラグインを入れている場合
しかしそれにしても、最近特にWordPressで頻発しているので、原因を調べてみました。
様々な要因がありましたが、共通して気をつける必要があるポイントがあったので、ご紹介します。
僕は、納品物のほぼ全てに、この「Google XML Sitemaps」というXMLサイトマッププラグインを入れていました。
というのも、Googleにサイトマップを提出した方が、検索順位が早く上がるからです。
実際に、これは現在でも有効な手段なので、このプラグインが100%悪いということではないです。
ただ、このプラグインの設定が原因で、noindexエラーが出ている場合が多かったので、
以下の設定を確認するようにしましょう。
設定 > XML Sitemap
のなかの、「基本的な設定」にある
「HTML形式でのサイトマップを含める」にチェックが入っている場合は、外しておきましょう。
どうやら、WordPressでnoindexについてのエラーが出ている傾向としては、
Google XML Sitemapsというプラグインが入っていて、
しかも、HTML形式でのサイトマップを含めている場合、
Googleが「sitemap.html」をサイトマップとして拾いに行って、エラーが出ているようです。
通知される原因は、
Googleがより詳しく分析してくれるようになったから
このプラグインを昔から入れていて、
しかも、設定なんてずっと触っていないのに、突然エラーと言われた
と、思う方も多いと思います。
インデックスカバレッジのエラーが通知される原因は、
「もともと潜在的にはエラーはあったけれど
最近、Googleが、より詳しくサイトを分析するようになったから」という
比較的新しい問題だと考えて間違いないでしょう。
特に、noindexのエラーは、これまでGoogleはnoindexが含まれているサイトについては
「はいはい。これは、収集しないページね」だけで済んでいたものが
より詳しくなった新しいサーチコンソールでは
「ん? 収集しないといってるけれど、それって問題ない?」と、
親切に確認しようとしてくれていることが、原因です。
昔ながらのサイトマップにも注意
最後に、もう1点、注意が必要な部分をご説明します。
「サイトマップページ」という、「このホームページにはこんなことが書かれているよ」という、
ページ内リンク集を作ることが、SEOに有効と言われて、
そのページを持っている方も多いと思います。
実際に、内部リンクの回遊性を高めることは、SEOにも効果があると言われているので
そのページ自体は問題ないのですが、
そのページのURLを「sitemap」にしている場合は、
Googleに提出するサイトマップと混同されやすく、エラーの原因になるので、「sitemap-page.html」などの別の名前にしておくことをお勧めします。
まとめ
ここに書かれていることは、基本的には、WEB屋さんの守備範囲です。
ホームページ制作をお願いしている業者さんに相談すれば、解決することがほとんどのはずです。
しかし昨今、「誰でもホームページが作れる」という風潮が高まってきました。
誰でも、素敵なホームページは作れるけれど、
実際にホームページ運用をするとなると、Googleに気に入ってもらうための対策だったり
ページの表示速度を速める調整だったりが、どこかのタイミングで必要になってきます。
ご自身でホームページ運用までされている場合は、この記事に書いたような知識が必要になる場合があります。
できるだけわかりやすく書いたつもりなので、少しでもあなたのホームページ運用のお役に立てれば幸いです。