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セラピスト業界にキュレーターがいない理由

キュレーターという言葉が流行してかなり時間が経つ。

今更、「キュレーター」という言葉について深く掘り下げるつもりは無いけれど、
ざっくりと言葉の意味を解説すると、

「その分野の専門知識を持っていて、『何が良くて何が良く無いか』を選別して伝えることができる人」と、僕は解釈している。

 

つまり、「わかりにくいものを、わかりやすく届ける人」のこと。

例えば、皆さんがご存知の池上彰さんなんかは、キュレーターだと思う。

みんながわかりづらくて困っている情報を、理解して咀嚼した上で、解説できる。
自分の意見を言うことができる。

津田大輔さんも、キュレーターとしての役割が有名かもしれない。

 

情報をまとめるのに適したジャンル

例えば、

  • みんなが知っている
  • みんなが持っている
  • 視覚化できる
  • 文章化できる
  • 手に取ることができる
  • みんなが興味を持っている
  • ある程度の専門性を要する

というジャンルであれば、キュレーターとしての役割が重宝される

例えば、簡単な例では、
いま旬な話題で言えば、iPhone6 や iPhone6 Plus について。

スクリーンショット 2014-09-16 16.52.30
apple公式サイトより

どこのキャリアが料金が安く、どこのキャリアが回線が早いかなど、記事にまとめることができる人がいれば、その人はキュレーターとして活動できるし、文章を必要としてくれる人が多くいるだろう。

 

他には、「寿司」というジャンルでもいいかもしれない。

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wikipediaより

回転するやつじゃなく、職人さんとカウンター越しにやりとりをする江戸前寿司なんかは、
ステイタスと流儀を知っている人が行く場所だったりする。

そういった流儀を、初心者でもわかりやすくまとめて、
このお店はこう言ったところが魅力だから、注目してみて・・という記事を書けば、立派なキュレーターの役割だ。

 

美容関係でも、キュレーターは存在する。

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どこどこのコスメが使いやすい。
このメーカーは、オーガニックの成分をこれくらい配合しているので、肌に優しい。

乾燥肌の人は、このメーカーがオススメ。
35歳からは、この成分が入っているものを探すといい。

そんなことをまとめるだけでも、重宝される。

 

セラピーは、盲目的な絶対値である

一方で、セラピーってどうだろう。

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アロマなら、複数人で同じ臭をかぐことができる。
体験を共有することができるので、相対的な価値を見いだすことができる。

エステや、フットケアでも、ビフォーアフターを視覚的に見ることができるので、変化を感じることができる。

 

けれど、「癒された」「ほぐされた」というのは、とても個人的な感想であり、個人差があるものだと思う。

強くほぐされるのが好きな人もいれば、じんわりほぐされるのが好きな人もいる。

「自分を開示するセラピー」と言ったって、開示されたかされていないかは、外からはわからない。

 

ネイルをつけた翌日には、「あれ? ネイルつけた?」と言われるけれど、
肩をほぐされた翌日に、「あれ? 肩かるくなってる?」と言われることは、稀だ。

美味しいステーキを食べた翌日には、「新しくできたあそこの店のステーキが、国産和牛ですごくジューシーで」と話すけれど、
上質なセラピーを受けた翌日に「いつも通っているセラピーサロンで、リフレクソロジーを受けてきたんだけれどすごくソーラープレクサスに響いて」という話はしない。

 

とても個人的で、他の人が共有することが難しく、
しかも、それを受ける人も多く無い。

セラピーって、そんな業界だと思う。

 

共通の価値を指標にすることはできるか?

痩身エステや、小顔エステなどの、結果を追求するセラピー(エステ)では、相対的な価値で判断することができるから、指標をつくることができる。

では、「癒された」という感想に対しての価値って、なんだろう・・。

この部分って、すごくサロン集客とか、マーケティングにとって重要な部分だと思う。

 

「どんな価値を提供するのか」という部分。

 

サロンが少ない時代は、「サロンに行くと、ほぐされる。癒される」でいいと思う。

けれど、その土台の上で戦っていると、価格競争に巻き込まれていく。

 

「お客様一人一人のご要望にあわせて、技術を提供する」

というのは、非常にセラピスト的な表現だ。
そして、それを本当に行っているセラピストは、プロフェッショナルと言っていいと思う。
技術者としてのスキルは、とても高いだろう。

けれど、職人的すぎて、「自分が何者なのか」を説明できないセラピストが、多いとも感じている。

 

「わたしは、これの専門です」と言い切れるセラピストは、どのくらいいるだろう。

 

セラピスト業界におけるキュレーターの役割

セラピスト業界において、キュレーションは「仕分けすること」ではない。

このサロンが上手くて、このサロンが下手。

そんな判断基準は、何も価値を持っていないと思う。

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では、どんな役割が必要なのか。

それは、

「このサロンは、ここがプロフェッショナルです」と、わかりやすく表現できる人・メディアが必要だと思う。

 

某大手ポータルサイトも、サロン業界で有名なサロン紹介サイトも、
キュレーターとしての役割は果たせていないように思う。

情報を掲載して、価格を訴求し、判断を顧客にゆだねている。
飲食や、美容室などの業界は、そのアプローチが通用すると思うけれど、サロン業界はもう少し別な切り口が必要だ。

 

まずは、そのサロンにどんな価値があるか

それを適切に表現するメディアを作る必要があると感じてる。

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