アメブロの規約が改訂される予告がでましたね。
http://ameblo.jp/staff/entry-11766757798.html
すでに、ネットではバックアップ関係の記事で騒然としています。
サロンオーナーさんも、アメブロを使われている方が多いと思います。
実際に、アメブロで集客できている人もいるでしょう。
そんな方に大打撃となる可能性があるのが、今回の規約変更です。
なにがそんなにヤバいの?
アメブロが何度も商用利用を禁止していたことは、ご存知だと思います。
けれど、けっこうグレーゾーンがあって、「日記で紹介する程度なら大丈夫」という認識が浸透してきました。
その中で、今回の規約変更ではこんな文言が追加されているんですね。
必ず、変更部分を全部読んでくださいね。
その上で、特に重要な部分を1行抜粋します。
アカウントを利用して、記事を投稿し、他のウェブサイト、 他のアカウント、他の投稿記事等に対して(リンクを貼る等)誘導する行為
つまり、極論を言うと、
記事の投稿の中に、自分のホームページへの誘導リンクがあると、アウトなのです。
ホームページへの誘導・・・してますよね。
というか、しますよね。
ホームページへの誘導ができないブログって、サロン運営にとってどうなんだろうと思うのですが、
とにかく今回の規約変更によって、ほとんどのサロンブログがアウトになる可能性があるわけです。
「可能性」であって、確定ではありません。
慌てて業者に高いお金を払う必要はないとは思います。
ただ今後、ブログが勝手に削除されてもいいようにバックアップをしておくとか、
どこかのタイミングで他のブログに移行するにこしたことはないと思うのです。
必ず消えるという保証はありませんが、
必ず消えないという保証もないので。
まずは、FC2へのバックアップ
避難先として、真っ先に名前があがるのが、FC2ブログでしょう。
FC2ブログには、「ブログ引っ越しツール」という、ほとんどのブログから引っ越しできるツールがあります。
https://blog.fc2.com/import/register.php
それについては、こんな記事も参考にしてみましょう。
FC2ブログへの引っ越しは、もう話し尽くされている気もするので、
今回は、あえて別の方法を説明したいと思います。
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WordPressに引っ越ししてみる
サロンのホームページ運用ツールとしても人気のWordPress。
今回は、ここに引っ越しをする方法をお伝えします。
といっても、WordPressには、アメブロから直接引っ越しできるサービスはありません。
なので、若干専門的な話になることを、ご了承下さい。
「こんな方法もあるよ」くらいに捉えて頂ければと思います。
まずは、アメブロをダウンロード
ホームページからファイルをダウンロードするツールはたくさんあります。
その中でも、有名なのは、
MacOS : sitesucker
Windows : Website Explorer
などかな・・・。使用はあくまでも自己責任で。
他人の記事を丸ごとダウンロードして自分の記事として使う、著作権を侵害するような使い方は、絶対NGです。
しかし、アメブロは画像を別のサーバーに保管しているので、上記のソフトだけでは取得することができません。
そこで、念のため画像も保存したいので、
画像のリンクを直接抽出するソフトを使います。
MacOSの場合は、URLcollector とか。
(使用はあくまでも、自己責任で!!)
Windowsの場合は、このあたりから検索とか。
(使用はあくまでも、自己 ry)
まずは、画像のURLリストを取得。
協力: 東京のアーユルヴェーダサロン VERMA 様
そのURLの画像を、一括でダウンロード。
この時、ファイルのディレクトリを崩さないように設定します。
例えば、http://stat100.ameba.jp/hogehoge/hogehoge/image.jpg
という画像なら、
hogehoge > hogehoge > image.jpg
というフォルダの階層で保存するようにします。
あとで使用する場合、一括置き換えをしやすくするためです。
ただ、今回の方法ではこのファイルはバックアップとしての保存となると思います。
なんやかんやで、できるだけ画像を抜きます。
実際には、こんな形のディレクトリ構造になります。
ばらばらのフォルダの中に、たくさんの画像が入っている感じです。
さて、これで画像のバックアップができました。
今度は、記事の本文。
ブログ記事を抜き出す
始めにお伝えしたサイトの情報を抜き取るソフトで、アメブロの記事をすべてダウンロードします。
あえて、規約変更のページの上でやってみました。
そうすると、こんなにたくさんのファイルが取り出せます。ごっそり。
ここでもう一度強調しますが、あくまでも自己責任でお願いします!
ファイルを整える <広告を消す>
そのままのファイルで、「バックアップだー」と言ってもいいのかもしれませんが、
今回は、WordPressを使って、ブログとして引き継げるようにしてみます。
アメブロの記事のソースコードを見てみると、広告用のタグがたくさん埋め込まれています。
これらを一括置き換えで、削除していきます。といっても、タイトルと本文の中の4カ所で大丈夫です。
「この汚らしい醜い広告め!」 と、いいながら、一括置き換えをポチります。
ファイルを整える <日付フォーマットを揃える>
アメブロの記事の中にある日付を、WordPressの日付フォーマットに揃えます。
アメブロでは、 2014-02-16 12:00:00 となっているのですが、
WordPressでは、 2014-02-16T12:00:00+00:00 としないといけません。
そこで、正規表現をつかって置き換えます。
僕は正規表現には詳しくありませんが、
(d{4})-(d{1,2})-(d{1,2} ) → $1:$2:$3T
とかやっていけば、置き換わります。
また、日付が
WordPressをインストールする
これで、ファイルの準備が整いました。
あとは、WordPressを普通にインストールしましょう。
WordPressに保存したファイルをアップロードする
先ほど一括保存したファイルを、「import」というフォルダを作って、すべてそこに入れます。
そして、ファイルをすべてWordPressの内部にアップロードします。
アップロードしたファイルをWordPressで読み込む
そして、インストールしたWordPressに、HTML Import 2 というプラグインを入れます。
まずは、本文の設定
HTMLタグを利用して抜き出すので、HTMLtag にチェックを入れます。
そして、アメブロは、div class=”articleText” の中に本文があるので、それぞれに項目を入れます。
タイトルの設定
アメブロのタイトルは、リンクの中にあります。
a class=”skinArticleTitle” の中にあるので、それぞれ設定をします。
日付の設定をする
日付の読み込みも、htmlタグを使います。
アメブロは、日付が time というタグの中にありますが、先ほどdivタグに一括置き換えをしました。
そこで、カスタムフィールドの部分で、日付を指定します。
記事の読み込みの設定をする
記事を読み込む設定をします。
記事はバックアップとして読み込むので、
・投稿
・draft(下書き)
で設定をします。
また、先ほど、日付はカスタムフィールドを使うことにしたので、timestampsは、カスタムフィールドを指定します。
画像も読み込むようにする
ありがたいことに、画像を読み込む機能もあります。
これにチェックを入れるか入れないかで、静止画・・いや、生死が分かれるので、
チェックを入れておきましょう。
もしも、インポートに失敗しても、先ほどローカルパソコンに保存した画像があるので、なんとかなります。
読み込みの最終設定をしましょう
最後に、サーバー内のパスを指定して、読み込み開始です。
すべての設定を保存したら、いよいよ読み込みです。
インポートの設定は、こんな感じです。Submit(送信)をクリックすると、自動的に読み込みが始まります。
ぐんぐんと、記事を吸い上げてくれます。
ちゃんと、画像の吸い上げてくれます。
更新日も反映されています。
もちろん、バックアップなので、下書きです。
実際に、ブログをプレビューすると、ちゃんと画像も読み込んでくれています。
まとめ
今回の記事は、ちょっと難しい部分もあります。
ただ、アメブロの引っ越しで困っている人に、少しでも参考になればと思いました。
アメブロの引っ越しは可能ですし、
ソフトとしては、有料のものを1つも使っていません。
自分でできない場合は、信頼できる業者さんにこの記事を見せれば、
だいたい理解して頂けると思います。
「アメブロの引っ越しって、専門のソフトがないとできないんすよねぇー。
まぁ、今回は、15万円でやりますよ。仕方ないから。」
みたいな業者さんがいたら、
は? 無料でできますよね? 手数料だけですよね?
だって、ここに書いてあるし。
と、見せてあげてもらえればと思います。
※2014年2月16日現在です。今後、ソフトが対応するか、アメブロが対応し続けるかなどは不明です (汗