2016年も、1ヶ月を過ぎようとしていますね。
こんなタイミングで、アレですが、
サロンホームページ運用にとって必要な項目を、まとめてみます。
この記事に書かれている見出し
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングという言葉は、耳にしたことがある方も少なくないと思います。
ほんとうに、ざっくりと言うと、
「内容重視のホームページにしましょうね」ということから始まります。
これには、様々な要因が絡み合うけれど、まずはユーザーの置かれている環境を考えてます。
今までは、娯楽や情報収集としては、テレビ番組や新聞などが中心でした。
これらのメディアは、前後関係があり、極端な話1分間だけ見たら済むものではありません。
けれど最近のWEB環境は、情報があふれているし、必要以上に情報に触れるため、
自分が必要とした情報だけをピックアップして読むという傾向に変わっています。
そこで、
「瞬間訪問ユーザーにとって、価値の高いコンテンツを配信していくことが、信頼関係を築く第一歩」
という見解が、コンテンツマーケティングの基本となるかと思います。
参考:コンテンツマーケティングとは何か?
http://contentmarketinglab.jp/content-marketing/what.html
「コンテンツマーケティング」と聞くと、
「自分の知識から、濃い内容をたくさん書けばいい」という部分を先にイメージしてしまいがちですが、
コンテンツマーケティングの主役は、ユーザーであり、見込み顧客です。
つまり、「何を書くか」の前に
「ユーザーは何を読みたいか、何を知りたいか」という情報収集が不可欠になってきます。
それは、アクセス解析だけが全てではありません。
例えば、サロンに訪れるお客様の生の声から、「こういう不安を抱えているんだな」と咀嚼して、
それをブログ記事に書いてみるのも、コンテンツマーケティングの1つだと思います。
とはいえ、やはり実際のアクセス解析は非常に重要になります。
つまり、コンテンツマーケティングを掘り下げていくと、
コンテンツマーケティングしやすいホームページ作りになっているかどうか
という部分を見ていく必要が出てきます。
解析とトラッキング
ホームページを見てくれているお客様のニーズを知る為には、
基本はやはり、アクセス解析です。
なにはともあれ、GoogleAnalytics(アクセス解析)
https://www.healing-solutions.jpblog/archives/139/
GoogleAnalytics(アクセス解析ツール)などを使い、
お客様がどのページに、どのくらい滞在しているかや、
どんな検索ワードで訪問してくれているかを、理解しておくことは非常に重要です。
しかし、最近の解析は、それよりもさらに進んでいっています。
この進化は、コンテンツマーケティングを行ったり、
ホームページからのコンバージョンを向上させるためには、とても大切な要素になります。
MixPanelによる、詳細なトラッキングは、過去のアクセス解析しか知らない方にとっては衝撃的な内容かもしれません。
最強のグロースハックツール “Mixpanel” 導入レポート
http://mixpanel.com/report/564501/live/
誰が、どのページをみて、お問い合わせしてくれているのか・・なども解析できるようになるので、
例えば、「フェイシャルエステ」で訪問してくださったお客様が、
「シワ・たるみ」の記事を中心に読んでくださっている場合は、
カウンセリングシートに記入いただく前に、お客様のニーズがわかるようになります。
ここで重要なのは、アメブロではこれらの仕組みを活用しきれないということです。
アメブロは、非常にパワフルなコンテンツ配信サービスです。
HTMLの知識がない方でも、気軽にブログを書くことができ、集客につなげることも可能です。
ただ、後でもう一度触れますが、アメブロに独自のタグを挿入する機能は弱く、
知りたい情報を知る為のツールの導入ができないことがあります。
また、アメブロのアクセス解析の数値が、実際の数値と異なっているのも、
コンテンツマーケティングを進めていくにあたって、いずれネックになる部分です。
アメブロにGoogleのアクセス解析を埋め込む方法
https://www.healing-solutions.jpblog/archives/3048/
アメブロがダメだとは思いません。
アメブロだけで活動をされている方も、少なからずいらっしゃります。
今現在、アメブロに力を入れて活動されていて、手応えを感じている方であれば、無理に変える必要はないと思います。
ただ、「これから新規にコンテンツマーケティングに力を入れたい」という方に対しては、
新しく始めるならアメブロではない方がいいかもしれません。
それは、次のGoogleの動向にも関係してくる内容となります。
セマンティックWEB
聞きなれない言葉かもしれません。
「セマンティック(semantic)」というのは、「意味」という和訳になります。
セマンティックWEBは、「記事の内容を、プログラムなどがわかる意味に分類しましょう」というようなイメージです。
例えば、ものすごく長文のブログ記事を書いたとしても、
検索プログラムは、その文章の何が重要で、誰が登場人物で、誰が書いたのかという部分は、あまり理解してくれません。
そこで、記事の中に「ここが重要ですよ」というようなメタデータを記述しておくことで、
検索プログラムも、「あ、この部分がリンクなんだな」「この人が書いたんだな」ということを理解しやすくなります。
正直、今現在はそれほど重要な要素にはなっていないようですが、
今後はますます、セマンティックな構造が重視されていくようになりそうです。
位置情報とリッチスニペット
更に少し掘り下げると、構造化したデータを使うことで、2つのことをGoogleに認識してもらうことができます。
1つは、サロンの場所。
もう一つは、ホームページの構造。
位置情報については、こちらの記事でも触れていますが、
今の検索は、「どこから検索しているか」を把握してくれています。
地域で一番検索されるサロンになる前に考えること
https://www.healing-solutions.jpblog/archives/2497/
今までは、「地域名 + 技術名」で検索してもらうように・・というのが、SEOの主流でした。
もちろん、今もそのワードで検索をする方はいらっしゃると思いますが、
地域名を入れずに検索することも増えてきました。
ユーザーは、「自分の近くの結果を出してくれる」ということを、認識し始めているからです。
構造化データで、位置情報をGoogleに知らせておく恩恵は、目に見える形ではないかもしれませんが、今後の展開を考えると必要になってくる技術のひとつだと思います。
リッチスニペットとは、Googleが検索結果により詳細な情報を出してくれるようになることを言います。
例えば、このホームページの場合は、
こんな形で、検索結果を補足する内容が表示されることもあります。(検索条件によって異なります)
Googleは、最近「リッチスニペットの表示を減らす」と発表しているので、検索結果ではあまり見なくなりましたが、こういった表示をサポートするのも、構造化されたホームページを作っている恩恵のひとつです。
モバイルユーザビリティ
今では、サロンのホームページは、スマートフォンのほうが多く見られているというのが、一般的です。
そうなると、パソコン版のホームページよりも、スマートフォンでの表示を重視する「モバイルファースト」になります。
また、最近では、パソコンを持っていないユーザーが増えて、「モバイルオンリー」と言われている業界もあります。
モバイルユーザービリティの向上には、3つの要素が重要です。
ページの表示が早い
これは、イメージしやすいと思います。
パソコンで見ている時よりも、スマートフォンで見ている時のほうは、待ち時間に敏感です。
ページの表示速度が早いというのは、Googleの検索評価の1つでもあるので、できるだけ読み込み速度を速めたほうがいいでしょう。
ページの表示がシンプル
これは、さらに2つに要素がわかれます。
ということが、スマートフォンでは重要になります。
例えば、お問い合わせや、ページの先頭に戻るリンクは、必ず邪魔にならないところに表示されているとか。
また、最近のスマートフォンは大型化しているので、必要なナビゲーションを右下に持ってくるのも1つの工夫でしょう。
入力の手間が多くない
これも、スマートフォンをお使いの方ならイメージしやすいと思います。
例えば、お問い合わせフォームの
「ご希望のメニューを入力してください」というのは、非常に面倒になります。
「ご予約希望の時間を入力してください」も、できるだけ簡略化したいところです。
クリックするだけで、いつの間にか選択されているとか、
一覧から必要な要素をクリックするだけとか、
ユーザーの手間を減らすことも、モバイル対応としては重要な要素です。
導線と動線
前の項目の続きとなりますが、ホームページは導線と動線を意識します。
道路に例えると、整備された道が動線です。
例えば、右折専用レーンがなく、右折車がいるだけで通れなくなる道は、「動線が悪い」ということになります。
ホームページでも、メニューページに行ったけれど、どこから予約していいかわからないというのは、「動線が悪い」という状態です。
一方、導線は、お客様を誘導する線です。
道路に例えると、カーナビゲーションであったり、わかりやすい道路標識だったりします。
ホームページでは、「このメニューを受けた方は、こんなメニューも気になっています」などの表示が、導線と言えます。
モバイルユーザーが増えて、ページ全体を見る人が減ってきている今、
移動した先に導線があり、移動しやすいというのは、必須項目となってきています。
管理のしやすさ
最後に、ホームページ運営で重要な項目は、「管理のしやすさ」です。
例えばわかりやすいところでいうと、サロンのメニューを1つ増やしたいと思った時。
自分ですぐに更新できるかどうかは、長い目で見るとかなり重要な項目です。
しかし、より現場に即した内容でいうと、
料金改定があった時などの修正のしやすさも、意外と重要です。
例えば、ブログ記事を100件書いていて、
それぞれにメニューの紹介を個別に書いていたとして、
料金を10%あげようと思った時。
100件の記事を、1つずつ修正していくのはナンセンスですし、
「料金については、最新の記事をご覧ください」と定型文を書くのも、お客様目線ではありません。
一括で置き換えることができたり、
簡単に修正することができるのも、ホームページ運営にとって非常に重要です。
まとめ
2016年1月27日の勉強会に向けて、レジュメをまとめようと思ったところ、
「記事にしておいた方が、あとあとご確認いただけるな・・」という部分から、こんな記事を書いてみました。
勉強会では、さらに具体的な内容を、わかりやすく、実例を交えてご説明していこうと思います。
この記事は、2016年1月27日の勉強会の概要にもなっています。
サロンオーナー様に少しでもわかりやすい言葉で書こうと努めております。
その為、用語が実際の意味合いと異なる場合があります。詳しく知りたい方は改めて検索などで専門的な文献を参照いただくようにお願いします。